名手、新鍋理沙選手に捧ぐ・・
バレーボール女子日本代表、Vリーグでは久光製薬スプリングスの新鍋理沙選手が引退されました。引退会見の中で「オリンピックの延期を聞かされたときは?」と聞かれて「・・・絶望というか。」と答えた時こちらまで胸が詰まりました😢
実は私、超遅れてきた女子バレーボール・ファンでして💦神がかった新鍋選手の姿を何度も試合会場で拝見しました。決して派手な選手ではないのですが存在感たるや。でもその肩や手指にはいつも痛々しいほどのテーピングが気になりました。長年無理を続けてきた証です。あと1年・・は本当に酷でした。本当にお疲れさまでした。これからの人生に幸多かれ!
火の鳥NIPPONのウラ番長・新鍋理沙選手
おそらく一般的には、この数年の日本女子バレーのハイライトといえば「ロンドン五輪銅メダル」でしょう。新鍋選手も最年少選出で活躍しました。
でも私はそのころ”全く”バレーに興味がなく😅その2年後に目覚めたクチです。場違いにもVリーグ会場にも足を運ぶようになりました。
私が入れあげたきっかけは東レアローズの迫田さおり選手のプレー。”バックアタック・クイーン”と呼ばれた彼女の、すごいスピードで走り込んで来て舞い上がるセンター攻撃は本当に美しかった。私が応援するのは当然その迫田さおり、さらにあの木村沙織や高田ありさ(これも名手)擁する「東レアローズ」でしたが、彼女たちの夢が目の前で打ち砕かれるのを何度も目撃しました・・「久光」に、いや新鍋理沙選手に。だからある時期までは”一番憎らしい選手”でしたw(以下、新鍋で)
(出典:久光製薬スプリングス公式Twitter)
「守備力」ばかりが言われますが実に理想的なバランスの選手で、ここぞと出てきて打ち込むライトからの鋭角クロスはもう絶品。あと、負けん気。絶対に負けたくない”静かな闘志”がすごかった(迫田は目に見えやすい闘志w)。ここは絶対に点取られたくない場面ではいつも新鍋。東レも日立も、いつも新鍋にやられてたものです。。
日本1のサーブレシーブの極意
とはいえやはり彼女を『世界の新鍋』にしたのはその芸術的レセプション、サーブレシーブです(Vリーグ・サーブレシーブ部門賞敵なしの3年連続受賞)。
じつはロンドン五輪以降、世界の強豪国のサーブは年々えげつなさを増しています。スピードだって音もだってもう😨・・日本の小柄な選手が受けたりすると「死んでしまうのではないか😨?」と思うほど。実際、たいていの選手では受けきれません。そこを新鍋、涼しい顔してこともなげに、やさしい球質でセッター頭上に浮かせて見せる。何度唸ったことか。
(出典:Vリーグ公式Twitter)
サーブを待ち受けるときの新鍋は大げさに構えることは決してなくて。手のひらを前に向けてだらりと両手を垂らし、突っ立っているカンジ。足も踏ん張っていません。首だけは良く伸ばして、相手の様子をうかがっています。
会場で観戦していて、何だか足の裏が床から浮いている・・ように感じたのを覚えています。
私のiphoneクオリティでは写し切れていませんが😅
この姿勢、何かに似ているな・・思いついたのはあの宮本武蔵の絵画です。
(出典:ことのは出版)
有名な『宮本武蔵の二刀流立ち姿』ですが、最初見たときは違和感を感じました。本当にこれが?みたいな。
だって時代劇で見るような”構え”ではない。ぼーっと立ってるだけ、みたいに見える。少なくとも強くなさそう😅
宮本武蔵の立ち方
武蔵自身、その立たずまいに関して武道家のバイブル「五輪書」で触れています。
宮本武蔵「五輪書」兵法の身なり https://ncode.syosetu.com/n6168h/2/
~このサイトがとても上手にご説明されていて、参考になります。一部抜粋させてもらうと・・
敵と向かう時、顔は俯かせず、上げ過ぎず、斜めにせず、歪ませず、目をきょろきょろさせず、顔を顰めず、眉に力を入れて目玉を動かさず、瞬きを抑えて、遠くを見るような目で、落ち着いて眺め、鼻筋を通す様に真っ直ぐ立ち、少し顎を出す感じにする‥
首筋を伸ばし、うなじに力を入れ、肩から全身に気を回し、両肩は自然に垂らし、背筋をぴんとし、尻を突き出さずに、膝から下に力を充実させ、腰が屈まないように腹に力を入れ、楔を絞めると言われるところの脇差しの鞘に腹を押しつける感じで…
私は武道家ではないので、武蔵が書いていることがどこまで理解できてるかは怪しいですが😅少なくともここにある姿勢は西洋的な「アスリート」の姿勢とはかけ離れていませんか? そして新鍋がまさにこんな感じ!なのです。
私がバレーボール会場で見た中では、木村沙織選手はさすがの名手でした(あとNECの近江あかり選手!)。でも彼女たちはもう少しスポーツ的な”構え”を取っていました。新鍋だけじゃないかな?こんなに古武道的なスタンスだったのは。鹿児島出身とのことですが出自背景に何かそういうものでもあるのかしら・・いや、実践でつかんだ賜物でしょう。
居着く、居着いてはいけない
定住するほうの「居着く」とは違って、武道の世界では「居着く」のはNGだそうです。身体のどこかに”力み”があって、相手の攻撃に対して正しい動作ができない状態。あの時、新鍋が”床から浮いてる”ように見えたのは「居着」いていなかったからなのでしょう。
一切の力みなく「すっ・・」と立っているからこそ、あの強烈なサーブにも対応できた。まさに名人芸なのでしょうが、この「力みなく」がちょっと教わって見につくものでない事は分かります。新鍋選手、引退後もバレー界にはかかわるそうですが、少しでもその極意が後進たちに伝わると良いなぁ。
ただ立つ、ただ座ることの難しさ
イトウカイロではむかし以上に熱を入れて、座り方をご指導いたしております。だって現代人のほとんどの仕事や活動は座って行われるから。体のゆがみは(事故でもない限り)日常生活で取れない形には起こりません。日常生活のクセがゆがみになり、不調を引き起こすケースがほとんどなのです。
それでも、現場では毎回その難しさを痛感しています。座り癖のクセを取るのはなかなか時間も労力もかかるものです。脳は「いい情報」と「悪い情報」を識別してくれないから。たくさん練習してきた形を「正解」として受け付けるようです。これまで数十年練習してきた「悪いかたち」を書き換えるには努力が必要になります。
でも、大丈夫!調整を受け始めて1,2か月が勝負。ここで熱心なクライアント様は必ずやいい結果を出してくれることを経験上知っています。あなたも座り方、見直してみませんか?体の調子がウソみたいに変わりますから。
で、その上で立ち方・歩き方となるのですが、まあ、幸いわれわれは世界の強豪の弾丸サーブを受けるわけではないので😅
もっと日常生活をラクにできる形を身に着けていきましょう。
きちんと座れるカラダ作り、骨格調整からお手伝いさせていただきます😉
しかし女子バレーは選手寿命が短いなあ。迫田も木村も高田も、新鍋まで引退しちゃって私は寂しい。ここはタイプは違えど”新鍋に代わる日本代表のライト”黒後愛選手がさらに立派に育つことを祈って応援しよう。東レアローズだし。
逗子イトウカイロでは ー感染症対策ー
・<完全予約制>で施術いたします(不特定多数は集まらない)
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・抗ウイルス・アロマが院内を満たしています
・おひとりお一人、施術後にはベッド回りをアルコール洗浄
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・こまめな換気を心がけています(お部屋が寒ければご遠慮なくお知らせ下さい💧)
・発熱、喉の痛みなど疑わしい風邪症状のある場合は、事前にご相談下さい
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